『海底探険』欲との葛藤が勝敗を大きく左右する宝探しゲーム

軽量級ボドゲ

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今回紹介させていただくボードゲームは『海底探険』です。
空気タンクには限られた酸素しかない、しかし海の底に眠るお宝も欲しい、この欲との葛藤がゲームの勝敗を大きく分けます。

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『海底探険』とはいったいどんなゲーム?

ゲーム名海底探険
プレイ人数2~6人
プレイ時間30分
対象年齢8歳から
ジャンルダイスロール
チキンレース
価格2,420円(税込)
おすすめしたい人サイコロゲームがしたい人
チキンレース要素を体験したい人

潜れば潜るほど高価なお宝が手に入るが、空気が無くなってしまうと全て没収されてしまうチキンレース要素があるゲームです。
空気も自分一人ではなく、乗組員全員で共通の空気タンクを使用しているため、周りも気にしながら潜る必要があります。
非常に人気があるゲームで、Nintendo Switchでデジタルゲーム化されている程です。
ゲームマーケット大賞2015で大賞を受賞している作品で実績も申し分ないです。

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『海底探険』のおすすめ理由3選

  1. 緊張感あるダイスロール

    ダイスの目が非常に重要なゲームであり、ダイスの目が小さすぎるとただただ空気を消費するだけで何もできないことが起こります。
    運要素が強いですが、これがまた盛り上がります。


  2. 取捨選択が勝敗を分ける

    このゲームには大きく選択する箇所が二つ存在していて、そこの選択によって勝敗が大きく分かれます。
    「あーー、やっぱりこっちにしておけば」と後悔する場面がゲームをしているとよく見受けられ、その緊迫感がまたゲームを面白くしてくれます。


  3. コンパクトながら遊び甲斐がある

    箱絵のデザインはシンプルで可愛い上にコンパクトなゲームなので遊びに持っていく時にそこまで荷物になりません。
    なのに、ゲーム内容は大満足という最強軽ゲーです。(物理的にも軽い)
    『海底探険』を販売しているオインクゲームズ様のゲームは比較的このサイズなので持ち運びが便利です。
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『海底探険』の内容物

  • 特殊ダイス:2個
  • 探険家コマ:6個
  • 空気マーカー:1個
  • 潜水艦ボード:1枚
  • ブランクチップ:16枚
  • 遺跡チップ:32枚(4種類×8枚)
    レベル1(0~3点 各2)
    レベル2(4~7点 各2)
    レベル3(8~11点 各2)
    レベル4(12~15点 各2)
  • ルール説明書:6枚
    (日本語、英語、韓国語、中国語、ドイツ語、フランス語)

コンポーネントが多い割に小さい箱に収まるので、コンパクトゲームです。

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『海底探険』の遊び方

1.ゲーム準備
潜水艦ボードを置き、空気マーカーを「25」に配置します。
これは潜水艦に残っている空気の量を示しています。
全ての遺跡チップを裏返して混ぜ、潜水艦ボードから繋がるようにレベルの低い順に並べていきます。
プレイヤーは好きな色の探険家コマをそれぞれ1つずつ取り、潜水艦ボードの上に置きます。
一番最近海に潜った人をスタートプレイヤーとして手番を始めます。
いなければジャンケンで決めてください!!

2.手番の進め方
手番プレイヤーは下記の①~④の手順を行います。
手番が終わったら時計回りに隣のプレイヤーに手番が移っていき、全員が潜水艦に帰還する誰かの手番開始時に空気が無くなったらラウンド終了となります。

①空気を減らす
自分が持っている遺跡チップの数だけ、潜水艦ボード上から空気を減らします。
空気が0以下になってもそのとき手番だったプレイヤーは手番最後までプレイすることができます。
また、潜水艦に帰ってきているプレイヤーは、もう空気を減らさなくなります。

②引き返すかどうかを宣言する
「引き返す」「引き返さない」のどちらかを宣言します。
進む方向を変えられるのは1ラウンドに1回だけです。(一度引き返すを選んだらもう前には進めない)
引き返す場合は探険家コマを潜水艦の方向に向け、以降の手番では宣言する必要はありません。
何も宣言しないでサイコロを振った場合は、前の手番のときと同じ方向に進むことになります。
また、ラウンドのそれぞれ一番最初の回では引き返す選択はできません。

③サイコロを振り、コマを進める
サイコロを2つ同時に振り、出た目の合計だけ自分の探険家コマを遺跡チップ上に進ませます。
進む途中、他のプレイヤーの探険家コマが置いてある遺跡チップがあった場合は、その遺跡チップは数に数えず、飛び越して進みます。
一番奥までたどり着いた場合は、目が余っても最奥でストップします。
【重要!!】
ただし、そのラウンドで遺跡チップを拾っている場合は、所持している遺跡チップの枚数分をサイコロの出た目の合計から引かなければなりません。

④探索
止まった場所で、以下のa~cのいずれかを選択します。
 a)なにもしない

 b)遺跡チップを拾う
  拾う場合は、その場所の遺跡チップを裏返したまま手元に移動し、遺跡チップがなくなった場所に代わりにブランクチップと、その上に自分の探険家コマを置きます。(拾った遺跡チップは、潜水艦に持ち帰るまで表を見ることはできません)

 c)遺跡チップを置く
  そのラウンドで拾った遺跡チップを持っていて、かつ止まった場所がブランクチップだった場合、そこに持っている任意の遺跡チップを1枚置くことができます。今止まっている場所のブランクチップと手元の遺跡チップを交換し、ブランクチップをストックに戻します。

3.ラウンドの終了
全員が潜水艦に帰るか、空気がなくなってしまったらラウンド終了です。
潜水艦まで帰れたプレイヤーと帰れなかったプレイヤーはそれぞれ下記を行います。

潜水艦まで帰ったプレイヤー
持ち帰った遺跡チップを表にして確認します。
表になった遺跡チップは「財宝」となり、得点になります。
これ以降再び場に戻ることはありません。

潜水艦まで帰れなかったプレイヤー
そのラウンドで拾った財宝を全て海底に落としてしまいます。
潜水艦から離れているプレイヤーから順番に、持っていた遺跡チップを、潜水艦から一番離れている遺跡チップの次の場所に(何もない場所)に重ねて置いていきます。
チップが3枚重なったら、4枚目は次の場所に置きます。
重ねていく順番は自由に決めることができ、必ず3枚ずつ重なっていくようにします。

このようにしてラウンド終了時に重ねられた3枚の遺跡チップは、以降のラウンドでは3枚で1枚の遺跡チップとして扱い、取る時も置く時も3枚一緒に扱います。
空気の減り具合や、コマを進めるときのマイナスに関しても1枚として扱います。
得点にしたときは3枚分の得点となります。

全てのプレイヤーが上記の行動を行ったら、場に出されたブランクチップを全て取り除き、できた隙間をすぐ後ろのチップで埋めます。
一番潜水艦から遠かった人が最初のプレイヤーとなり、次のラウンドを始めます。
全員帰ることができた場合は、最後に潜水艦に帰り着いた人が最初のプレイヤーとなります。

4.ゲーム終了と勝敗
3ラウンド目が終了したら、ゲーム終了です。
プレイヤーは全ラウンドで獲得した得点を合計し、多い順から上位になります。
もしも、同点だった場合には、より高いレベルの遺跡チップが多いプレイヤーが勝利となります。
全ての遺跡チップの枚数が同じだった場合には、引き分けとなります。

『海底探険』のレビュー

■リスク管理が得意な人が勝つ

欲を出すと溺れてしまい、逆に慎重だとお宝が獲得できない非常にバランスが取れたゲームです。
お宝を持ちすぎても今度は戻れなくなってしまうリスクがあり、どこまで粘るか選択が問われます。
周りの人と空気が共通なので無茶な人がいる場合はいつもより早めに帰還することをオススメします。

■生き残らなければ意味がない

『海底探険』をやって分かってきたことが、少ないお宝でもいいのでまずは無事に生還することが大切だということです。
私の感覚では行きで1つ、帰りで1つ多くて2つくらいのお宝を獲得して帰ってくるのがベストだと思います。
本当の最後はサイコロの出目次第ですが、なるべく生還できるように立ち回ることが勝利の秘訣です。

■オススメできる人・オススメできない人

オススメできる人
・サイコロゲームがしたい人
・チキンレース要素のあるゲームがしたい人
・ボードゲームをよく持ち運ぶ人

オススメできない人
・運要素が強いゲームが苦手な人

■総評

項目評価
総合8.0

見た目がシンプルすぎて本当に面白いの?と思われる方もいると思いますが、ナメてはいけません。
ゲームマーケット大賞を受賞しているので面白さは保証されてます。
自分も最初は半信半疑でしたが、実際プレイしたら宝探しの虜になりました(笑)
ルールもシンプルで時間もそこまで長くないので、ボードゲーム初心者の方でも楽しんでいただけます。

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