今回紹介させていただくボードゲームは『リッチ&グッド〜大勝負〜』です。
株式の売買をモチーフにしており、各々市場操作を行い、相手より稼ぐことを目指すゲームです。
投資が好きな人やこれからやりたい人にはオススメのゲームになっています。
自分も投資には興味があるので、ゲームマーケットで見つけてすぐ購入してしまいました(笑)
『リッチ&グッド~大勝負~』とはいったいどんなゲーム?
ゲーム名 | リッチ&グッド~大勝負~ |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 45分 |
対象年齢 | 13歳から |
ジャンル | 株/投資 |
定価 | 6,380円 |
おすすめしたい人 | 投資が好きな人 駆け引きが得意な人 ギャンブル好きな人 |
『リッチ&グッド~大勝負~』は、両隣と共有するカードで市場を操作し、6種類の商品を安く仕入れて高く売る先物取引ゲームです。
ただ、儲けているだけでは市民からの信頼が無くなり、暴動を起こされて脱落してしまいます。
街に慈善投資を行いながらも、株式投資で利益を出すこのバランスが絶妙にハマるゲームになっています。
『リッチ&グッド~大勝負~』のおすすめ理由3選

- 株式市場の基礎が分かる
安い時に商品を買い、高い時に売るという株式市場ではごく当たり前の内容ですが、投資初心者の人には学びがあります。また、熟練者でも簡単に勝てるわけではなく、自分の知らない情報に踊らされてしまう危険性があります。 - ギャンブル要素がゆえの熱狂
自分が把握している情報以外の情報で思わぬ高騰や暴落を受けることがあり、常に気が抜けません。一点買いのようなギャンブル的な攻め方もできるため、当たれば万々歳負ければどん底を味わうことになります。ギャンブル好きにはたまらない快感だと思います(笑)
私はギャンブルやらないですが😜 - ストーリー含めてのゲーム雰囲気
近代ヨーロッパのデザイン性と時代背景を踏まえたゲーム内容が素晴らしく、知らぬ間にゲームに入り込んでしまいます。コンポーネントにも味があり、見てるだけでもその時代にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。
一度騙されたと思ってプレイしてみてください!!
『リッチ&グッド~大勝負~』の内容物


・メインボード:1枚
・慈善投資ボード:5枚
・相場マーカー:6個
・スタートプレイヤーマーカー:1個
・カードスタンド:5本
・市場カード:54枚
・株式カード:60枚
・お金:一式(5:20枚、10:20枚、20:20枚、50:20枚、100:20枚、200:12枚、500:12枚)
カードスタンドが5本も付いてくるため、他のゲームにも流用できます😁
『リッチ&グッド~大勝負~』のルール
【ゲーム概要】
このゲームは市場を操作しながら、利益を稼いでいく投資ゲームです。
自分と相手で持っているインサイダー情報が異なり、どの商品が暴落や高騰するかを相手の行動も考慮して考える必要があります。自分の予想通りに相場が動くと得体の知れない興奮を覚えます😆
商品を買ったり売ったりしてお金を稼ぎ、慈善投資も行い富と名声を一番獲得したプレイヤーが勝利できるゲームになっています。
1.ゲームの準備

①メインボードをテーブルの中央に置きます。このボードは6種類の商品の相場を示しています。
商品は石炭(黒)、麦(黄)、コーヒー(赤)、ゴム(茶)、紅茶(緑)、塩(白)です。
樽の形をした6個の相場マーカーを対応するトラックの”40″のマスに配置します。
これは各商品のゲーム開始時の相場を示しています。
②テーブルにプレイヤーの人数と同じ数だけカードスタンドを置きます。
これは市場カードを置く場所です。各カードスタンドはプレイヤーとプレイヤーの間に配置します。
これにより、プレイヤーは自分の左と右の2本のカードスタンドのカードを見ることができます。
③54枚の市場カードをよく混ぜて、各プレイヤーに8枚配ります。
各プレイヤーは自分の左側に置いてあるカードスタンドに配られた市場カードを全て立てて置きます。
カードスタンドに置く際に、商品別に並べ替えてから置くようにしましょう。
各プレイヤーは自分の左と右にあるカードスタンドに置いてあるカードが見えることを確認してください。残りのカードは脇に置いてください。このカードの脇を「捨て札置き場」とします。
④各プレイヤーは慈善投資ボードを自分の手元に置きます。
これはゲーム中に行った慈善投資について管理するためのものです。
慈善投資ボードには株式カードを配置する場所が4か所と各ラウンド終了時に株式カードを売却して得たお金を置いておく場所が1か所あります。
これは慈善投資したお金をプレイヤー自身のお金や株式カードと区別するためのものです。
⑤60枚の株式カードを商品の種類ごとに山札にしてメインボードの対応する場所に置きます。
⑥お金を種類ごとに分け、メインボードの近くに置きます。
このお金のストックのことを銀行と呼びます。銀行係になるプレイヤーを1人決めます。
銀行係は各プレイヤーに初期資金としてお金を300配ります。
※ゲーム中、プレイヤーが持っているお金の額は公開情報です。隠してはなりません。
⑦今、財布に入っている金額が最も高い人がスタートプレイヤーマーカーを受け取り、スタートプレイヤーとなります。
2.ゲームの進め方
ゲームの目的
ゲーム終了時に最も多くのお金を持っているプレイヤーがゲームに勝利します。
ただし、稼いだお金がどれだけ多くても、慈善事業への寄付が最も少ないプレイヤーはゲームの勝者を決定する前にゲームから脱落します。
ゲームの流れ
ゲームは2ラウンドを行います。
ラウンドは4ターンで構成され、ターンは2つのフェイズに分かれています。
①株式フェイズ
②市場操作フェイズ
①株式フェイズ
スタートプレイヤーから始めて時計回り順に1周、各プレイヤーは以下の行動の片方もしくは両方を行うことができます。あるいはパスしても構いません。
-株式カードを購入する もしくは 売却する(療法は不可!)
-手元の株式カード1枚を慈善投資ボードに配置する
株式カードを購入する

メインボードの株式カードを3枚まで取り(複数種類でも可)、その時点での相場(メインボードの相場マーカーで示されています)分のお金を銀行に支払うことで購入できます。
購入した株式カードは裏向きにして自分の手元に置きます。
手元の株式カードの内容は自分だけが確認できます。
注意:相場マーカーが”0”のマスにある商品の株式カードは購入することができません。
株式カードを売却する
自分の手元にある株式カードを3枚まで取り(複数種類でも可)、売却できます。
株式カードをメインボードの対応する山札に戻し、対応する商品の現在の相場分のお金を銀行から受け取ります。
手元の株式カード1枚を慈善投資ボードに配置する

自分の手元の株式カードを1枚裏向きで、自分の慈善投資ボードへ配置できます。
重要:慈善投資ボードに配置した株式カードはラウンド終了時に売却され、その売却で得たお金はゲームに勝利するために必要な自分のお金にはなりません。そのお金は慈善投資を行った額を示しています。ゲーム終了時に慈善投資を行った額が最も少ないプレイヤーは、どれだけお金を稼いだとしても、ゲームから脱落してしまうのです。
全員が一巡したら、市場操作フェイズに移ります。
②市場操作フェイズ
スタートプレイヤーから始めて時計回り順に一周、各プレイヤーは片方のカードスタンド(左右好きな方)から市場カードを1枚選び、書かれている数値分の操作を行い、その後、もう片方のカードスタンドから市場カードを1枚選び、書かれている数値の半分の値分の操作を行います。
同じカードスタンドから2枚のカードを選ぶことはできません。

市場カードの操作を行う
カードスタンドから選んだ市場カードを公開し、対応する商品の相場マーカーをカードに書いてある数値の分だけ動かします(プラスなら右に、マイナスなら左に動かします)。
公開したカードは捨て札に置きます。
注意:商品の相場が、メインボードに書かれている数値の範囲を超えたり下回ったりすることはありません。市場カードに書いてある数値分動かすとメインボードのトラックの両端を超える場合は進められるところまで進めて、それ以上はマーカーを動かしません。
市場カードの数値の半分の値分の操作を行う
もう片方のカードスタンドから選んだ市場カードを公開し、対応する商品の相場マーカーをカードに書いてある数値の半分だけ動かします。公開したカードは捨て札置き場に置きます。
全員が市場操作を行ったら、このターンは終了です。
スタートプレイヤーを左隣のプレイヤーに渡し、カードスタンドに市場カードを残っているなら再び株式フェイズから次のターンを始めてください。
第1ラウンドの終了
カードスタンドにある全ての市場カードを使用したら、そのラウンドは終了です。
各プレイヤーは慈善投資ボードの株式カードを公開して売却し、商品の現在の相場に従いお金を受け取ります。これらの株式カードはメインボードの各山札に戻し、ここで得たお金は自分の慈善投資ボードへ置きます。
注意:慈善投資ボードのお金はゲーム終了時まで「凍結」されて、プレイヤーが使用することはできません(慈善投資ボードのお金の額は公開情報です。隠してはなりません)。
この時点で、各プレイヤーは誰が脱落しそうなのかを確認しておくと良いでしょう。

市場カードを全て集めてよく混ぜてから、各プレイヤーは8枚の市場カードを引き、ゲームの準備と同じように、自分の左側のカードスタンドに並べます。
相場マーカーは、現在の位置のまま動かしません。
その後、第1ラウンドと同じやり方で第2ラウンドを開始します。
3.ゲームの終了
第2ラウンドの終了時に、第1ラウンドと同様に、各プレイヤーは慈善投資ボードに置いてある株式カードを売却し、現在の相場に従いお金を受け取ります。
このお金は第1ラウンドの終了時に慈善投資ボードに置いたお金と合わせて置きます。
慈善投資ボードにあるお金が最も少ないプレイヤーは、この時点でゲームから脱落します。
最少額のプレイヤーが複数いた場合、該当する全てのプレイヤーが脱落します。
脱落していない各プレイヤーは手元にある株式カードを現在の相場で売却します。
脱落していないプレイヤーの中で最も多くのお金を持っているプレイヤーがゲームに勝利します(慈善投資ボードのお金は含みません)。
最も多くのお金を持っているプレイヤーが複数いた場合は、その中で慈善投資ボードのお金がより多いプレイヤーがゲームに勝利します。
それも同じならば、該当するプレイヤーで勝利を分かち合います。
2人プレイ用ルール
このゲームは以下の特別ルールに従うことで、2人でプレイできます。
2人のプレイヤーの敵となる「商人」と呼ばれる3人目の”オートマ”を使用します。
ゲームの準備の変更点
- 各プレイヤーは自分専用のカードスタンドを持ち、3つ目のカードスタンドはプレイヤー2人の間に置いて共有します。
- 各プレイヤーに5枚の市場カードを配ります。自分専用のカードスタンドに並べてください。商人には配りません。
- 10枚の市場カードを引き、共有のカードスタンドに2人から見えるように立てて置きます。
- 商品ごとに5枚の株式カード(合計30枚)を取り、裏向きでよく混ぜて商人用の山札を作ります。残った株式カード(商品ごとに5枚)はプレイヤー用です。
- 商人用の山札から4枚の株式カードを引き、2枚は裏向きのままで、2枚は表向きで商人の慈善投資ボードへ配置します。
第1ラウンド
通常のルールに従って5ターンを行います(商人の番のはありません)。
ラウンドの終了時に商人の慈善投資ボードの株式カードを全て公開して売却し、その合計金額を計算します。その分のお金を商人の慈善投資ボードへ置き、売却した株式カードはゲームの箱に戻して、これ以降使用しません。
第2ラウンド
市場カードを混ぜ直してはいけません。使用済みの市場カードはゲームの箱に戻して、これ以降使用しません。
- 各プレイヤーに市場カードを5枚配ります。自分専用のカードスタンドに並べてください。商人には配りません。
- 10枚の市場カードを引き、共有のカードスタンドに2人から見えるように立てて置きます。
- 商人用の山札から3枚の株式カードを引き、1枚は裏向きのままで、2枚は表向きで商人の慈善投資ボードへ配置します。
第1ラウンドと同じように第2ラウンドを行います。
ゲーム終了時に商人の慈善投資ボードにある金額の合計をプレイヤーと比べ、通常通り最も少ないプレイヤー(商人含む)はゲームから脱落します。脱落していないプレイヤーのうち最も多くのお金を持っているプレイヤーがゲームに勝利します(商人はゲームに勝利しません)。
持っているお金が同じならば、慈善投資ボードのお金がより多いプレイヤーがゲームに勝利します。
それも同じならば、該当するプレイヤーで勝利を分かち合います。
『リッチ&グッド~大勝負~』のレビュー

■相手の行動も考慮に入れて考え抜く
自分が見えている市場カードの情報だけでなく、相手がどのタイミングで何個どの商品を買ったかも重要なヒントになります。自分の情報ではめちゃくちゃ上がりそうなのに相手が一切買わない場合は、相手には下がるように見えている可能性が高いです。
次に自分が買うことを見越して今価格を下げておく作戦もあります。
しかし、相場は高い値段の方が1マス分で増える幅が大きいため、一概に下げるだけが有効ではないですけどね(笑)この駆け引きが魅力のゲームです。
■プレイ人数によって変わるプレイ感
2~5人まで遊ぶことができ、人数が増えれば増える程、自分が見えない市場情報も増えていきます。
2人プレイの場合は予想が立てやすいが、3,4,5と増えていくにつれて相手の行動を読むことや半ばギャンブル的な要素が増えていきます。
株式カードも上限があるため、人数が増える程人気な商品はすぐ売り切れになってしまいます。
いかに誰よりも早く高騰する商品も見極めて買い占めるかが勝利のカギになっていきます😏
■オススメできる人・オススメできない人
オススメできる人
・投資が好きな人
・駆け引きが得意な人
・ギャンブル好きな人
オススメできない人
・駆け引きが苦手な人
■総評
項目 | 評価 |
総合 |
富を持つことは良い。富を持ち尊敬を集めることはさらに良い!
市場を操作し、相手を出し抜いて富と名声を手入れるゲーム『リッチ&グッド~大勝負~』をぜひプレイしてみてください!!
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