今回は紹介させていただくボードゲームは『海鳴りのドラゴン』です。重量級の名作デザイナーのルチアーニ氏が編集で関わっているゲームで、中量級ですが満足感が味わえる一作になっております。コンポーネントも豪華で最後の盤面はインスタ映え間違いなしです✨
『海鳴りのドラゴン』とはいったいどんなゲーム?
ゲーム名 | 海鳴りのドラゴン |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 40分 |
対象年齢 | 8歳から |
ジャンル | 陣取り(エリアマジョリティ) |
定価 | 5,720円 |
おすすめしたい人 | 陣取りゲームが好きな人 バチバチ勝負したい人 ドラゴンが好きな人 |
『海鳴りのドラゴン』は、ドラゴンとなって、海賊から海の王国を守る陣取り(エリアマジョリティ)ゲームです。宝物やサンゴを獲得しながら、水中の王国を海賊から守ります!アクションはシンプルでドラゴンを配置するだけ😊目標カードの達成や各海域のマジョリティの優劣で得点を稼いでいきます!ドラゴンの頭と体のコマが細かく作られており、配置すると実際にドラゴンが海の中を泳いでる様に見えます😏大人数でプレイすると色んな色のドラゴンが配置されて見栄えがあるゲームボードに様変わりします。
『海鳴りのドラゴン』のおすすめな理由3選
『海鳴りのドラゴン』の内容物
・海ボード:4枚(両面・組み立て式)
・中央島タイル:1枚
・頭部コマ:54個(ピンク色8個、オレンジ色14個、紫色11個、黄色7個、緑色14個)
・胴体コマ:190個(ピンク色28個、オレンジ色49個、紫色39個、黄色25個、緑色49個)
・海賊船トークン:44枚(緑色12枚、紫色11枚、赤色11枚、青色10枚)
・1ゴールドトークン:60枚
・5ゴールドトークン:16枚
・得点シート:1冊
・小パターンカード:26枚
・中パターンカード:36枚
・大パターンカード:18枚
・ミッションカード:33枚
・サンゴ礁カード:24枚
『海鳴りのドラゴン』のルール
【ゲーム概要】
『海鳴りのドラゴン』では、自分の種族のドラゴンを置くことで、宝物を集め、航海中の恐れ知らずな海賊たちから水中の王国をまもることを目指します。手番では、手札の2枚のパターンカードのうち1枚を出し、ボード上にコマを並べてドラゴンを作ります。少しの隙間も見逃さず、自分のドラゴンの数を増やして、4つの海域での存在感を高めていきましょう。でも気をつけて!自分の種族のドラゴン同士は、隣り合わせて置くことはできません。また、他の種族のドラゴンの隣にドラゴンを置くと、その対戦相手はゴールドを得ることになってしまいます。ゴールドの獲得、ミッションカードの達成、海域ごとのドラゴン比べによって得られる勝利点を一番多く集めたプレイヤーが勝者となります!!
ゲームの準備
❶中央島タイルの表側に海ボード4枚をランダムにはめ込み、「メインボード」を組み立てます。各海ボードは、それぞれ好きな面を使用してください。
❷メインボードの海賊アイコン(ドクロマーク)のあるすべてのスペースに、海賊船トークンを1枚ずつ、ランダムに表向きで置きます。
❸パターンカードを種類(小・中・大)別に分けてよく混ぜ、メインボードのそばに3つの裏向きの山にして並べます。各山から2枚を引いて図のように表向きに並べ、「パターンディスプレイ」とします。
❹ミッションカードをよく混ぜ、メインボードのそばに裏向きの山にして置きます。上から4枚を引いて図のように表向きで並べ、「ミッションディスプレイ」とします。
❺サンゴ礁カードをよく混ぜ、メインボードのそばに裏向きの山にして置きます。
❻ゴールドトークン(以下「ゴールド」)をメインボードのそばに置きます。ここを「共通サプライ」と呼びます。ゴールドは、共通サプライと手元の間でいつでも自由に両替が可能です。
❼各プレイヤーは1色の胴体コマをすべて受け取り、手元に置きます。プレイ人数によって使用できる色が異なります。
2人プレイ時:オレンジ色・緑色
3人プレイ時:オレンジ色・緑色・紫色
4人プレイ時:オレンジ色・緑色・紫色・ピンク色
5人プレイ時:オレンジ色・緑色・紫色・ピンク色・黄色
胴体コマは無限にあるものとします。不足した場合は、他のもので代用してください。
❽各プレイヤーは自分の色の頭部コマを受け取り、手元に置きます。プレイ人数によって、受け取る頭部コマの個数が異なります。
2人プレイ時:14個
3人プレイ時:11個
4人プレイ時:8個
5人プレイ時:7個
その後、余ったコマ類をすべて箱へと戻します。
❾各プレイヤーは共通サプライから4ゴールドを取り、手元に置きます。さらに、中パターンカードの山の上から2枚を引き、最初の手札とします。手札の表側は、他のプレイヤーから見えないようにしてください。
ゲームの進め方
『海鳴りのドラゴン』は、プレイヤーの手番を繰り返すことで進行します。最近船に乗ったプレイヤーから始めて時計回りの順で、手番を行っていきます。
自分の手番では、以下のステップを順に解決するか、何も行わずにパスをするのかいずれかを必ず行います。
Ⅰ. パターンカードを1枚出す
Ⅱ. ミッションカードを1枚達成する(任意)
Ⅲ. パターンカードを1枚引く
その後、時計回りに次のプレイヤーの手番となります。
Ⅰ. パターンカードを1枚出す
手札にある2枚のパターンカードから1枚を選び、自分の前に表向きで出します。次に、自分の手元から必要な個数の頭部コマと胴体コマを用意し、今回出したカードのパターン(ドラゴンの形)をメインボードの海部分に再現するように、1匹のドラゴンとして並べて置きます。
ドラゴンを置く際には、以下のルールが適用されます。
- メインボード上の各スペースに存在できるコマは、1個のみです。
- ドラゴンは、中央島タイルまたは他のプレイヤーのドラゴン1匹以上に、縦横で隣接させて置かなければなりません。
- ドラゴンは、自分の他のドラゴンに縦横で隣接させて置くことはできません。
- ドラゴンは、メインボードの端からはみ出させたり、中央島タイルを一部でも覆ったりするように置くことはできません。
- カードに描かれたパターンは自由に回転・反転させることができます。
- ドラゴン1匹につき、頭部コマを1個だけ必ず使います。頭部コマは、パターン内のどの部分に置いてもルール上の支障はありません。
- ドラゴンが渦巻きや海流(一部でも)のあるスぺースを覆う場合、それらのスペース1つにつき2ゴールドを、手元から共通サプライに支払わなければなりません。手元に充分なゴールドがなければ、その位置にはドラゴンを置けません。ただし、今回のドラゴンの配置によりゴールドが得られる場合(後述)、それを支払いに充てることができます。
- ドラゴンが海賊船トークンやゴールドアイコン、サンゴ礁アイコンのあるスペースを覆う場合、それらの各スペースからただちに対応する報酬を得ます。
海賊船トークン:そのトークンを取り、自分の手元に表向きで置いておきます。海賊船トークンは、ゲーム終了時の得点源となるミッションカードの達成に用います。
ゴールドアイコン:共通サプライから1ゴールドを得ます(自分の手元に置きます)。
サンゴ礁アイコン:サンゴ礁カードの山の上から2枚を引きます。表側を自分だけで確認し、1枚を手札に加え、もう1枚を山の底に裏向きで戻します。サンゴ礁カードの種類と使用方法については、後述します。
他の各プレイヤーは、今回置かれたドラゴンに隣接している自分のドラゴンを数え、1匹につき1ゴールドを共通サプライから得ます。例えば、今回置かれたドラゴンがプレイヤー1人のドラゴン2匹に隣接している場合、そのプレイヤーは共通サプライから2ゴールドを得ます。
重要:渦巻きのあるスペースを覆うと、その海域でのドラゴンの数比べを制した際に得られる勝利点が減ります。
Ⅱ. ミッションカードを1枚達成する(任意)
次に、望むならば、ミッションディスプレイからミッションカードを1枚選んで達成し、自分の手元に加えることができます。そのためには、達成したいカードに描かれた種類と枚数の海賊船トークンを、自分の手元から箱へと戻す必要があります(上箱の内側に描かれた船の墓場に置きましょう)。この際、同じ色の海賊船トークン2枚を、任意の1色の海賊船トークン1枚の代わりにとして使えます。
手元に加えたミッションカードは、ゲーム終了時に勝利点をもたらします。また、そのカードの下部にサンゴ礁アイコンがある場合、サンゴ礁カードの山の上から2枚を引き、そのうち1枚を選んで手札に加え、もう1枚を山の底に裏向きで戻します(メインボードのサンゴ礁アイコンを覆った際と同様です)。その後、ミッションカードの山の上から1枚を引き、ミッションディスプレイに表向きで補充します。
重要:1回の手番で達成できるミッションカードは1枚のみです。
Ⅲ. パターンカードを1枚引く
最後に、新たなパターンカードを1枚引きます。パターンディスプレイから1枚を選ぶか、山の上から1枚を引くかのいずれかです。ただしいずれの場合にも、今回の手番で出したカードと同じ種類(大・中・小)のカードを選ぶことはできません。
表向きのカードを取った場合、対応する山の上から1枚を引き、パターンディスプレイに表向きで補充します。
★パスをする
手番では、ここまで説明した手順(Ⅰ~Ⅲ)を一切実行せずに、パスをすることも選べます。パスをする際には、以下のステップすべてを順に実行します。
- 手元の頭部コマを1個取って箱へと戻します。
- 手札のパターンカードを1枚選んで自分の前に捨て(ドラゴンは置きません)、「Ⅲ.パターンカードを1枚引く」と同様の手順で新たな1枚を引きます。この際、捨てたカードと同じ種類(大・中・小)のカードは選べません。
- 共通サプライから2ゴールドを得ます。
パスは、手札のどちらのカードも出せない場合や、渦巻きや海流のスペースを覆うのにゴールドが足りない場合に有効です。もちろん、自主的に行っても構いません。
ゲームの終了
全員の手元から頭部コマがなくなったら、その手番の終了時にゲームも終了します。得点シートを用意して、以下の要素からの勝利点を算出します。
合計で最も多くの勝利点を得たプレイヤーが勝者です!同点の場合、該当者のうち、達成したミッションカードの枚数が最も多い1人が勝者です。それも同数の場合、該当者全員で勝利を分かち合います。
サンゴ礁カード一覧
海賊船2隻:指定の海賊船トークン2枚ぶんとして扱います。ミッションカードの達成のために捨てることも、ゲーム終了時まで持っておいて勝利点を得ることもできます。片方の海賊船のみを用いてミッションを達成した場合、もう片方の海賊船は失われます。
ワイルド海賊船:任意の色の海賊船トークン1枚ぶんとして扱います。ミッションカードの達成のために捨てることも、ゲーム終了時まで持っておいて勝利点を得ることもできます。
秘密のドラゴン:海底に隠れているドラゴンを表しています。対応する海域でのドラゴンの数比べの際、その海域に置かれた自分のドラゴン1匹ぶんとして数えます。ただし、ドラゴンが同数の場合に行われるコマの数比べの際には、数に数えません。
4ゴールド:いつでも捨てて、共通サプライから4ゴールドを得ることができます。
海域ごとのドラゴンの数比べ~説明~
ゲーム終了時には、メインボードの4つの海域それぞれについて勝利点計算を行います。メインボードは海流によって海域に区切られます。各海域には、黄色の背景のアイコン1つが割り当てられています(中央島タイルに示されています)。
各海域について、置いてあるドラゴン数が最も多いプレイヤー(コマを並べた海上の匹数+サンゴ礁カードによる海底の匹数)は、その海域に見えている(コマで覆われていない)渦巻きのスペース1つごとに3勝利点を得ます。
次に、その海域でドラゴンの数が2番目に多いプレイヤーは、最多のプレイヤーの半分(端数切り捨て)の勝利点を得ます。
3番目以降のプレイヤーは、その海域からは勝利点を得られません。
1位または2位が同数の場合、該当者たちは、その海域内の自分の頭部コマと胴体コマの合計数を数えます。(秘密のドラゴンは数えません)。コマ数がより多いプレイヤーが、より高い順位につきます。
それも同数の場合は、該当者全員が対応する勝利点を全量得ます。最多のプレイヤーが2人以上いた海域では、2位以下のプレイヤーは勝利点を得られません。
重要:ドラゴン1匹が海流をまたいでいる場合、そのドラゴンは2つの海域に存在するものとして、両方の海域で数に数えることができます。海流のスペース自体は、どの海域にも属しません。
2人プレイ時の特別ルール
各海域でのドラゴンの数が最多のプレイヤーは、その海域に見えている渦巻きのスペースごとに、(3勝利点ではなく)2勝利点を得ます。2位のプレイヤーは勝利点を得られません(ドラゴンが同数で、コマの数比べで負けた場合でも)
『海鳴りのドラゴン』のレビュー
最後の最後まで分からない陣取りゲーム
各4つの海域でそれぞれドラゴンの数を比較する陣取りゲームですが、目に見えている数だけではなく、サンゴカードで秘匿情報になっているものもあります。この海域では自分が一番だろうと油断しているとサンゴカードで一気に捲くられて負けたりすることがざらに起きます😱他プレイヤーがサンゴカードを温存している場合は、それを警戒してゲームを進める必要があります。まぁ全く関係ないブラフの可能性もあるのですが(笑)これがまたこのゲームを盛り上げるスパイスの一つになっています😏
プレイ人数により様変わりするプレイ感
プレイ人数によって使用できるドラゴンの数が違うのもそうですし、陣取りに参加する海域の数も変わります。何よりもドラゴンを配置する際に他ドラゴンに隣接して、自分のドラゴンに隣接できない制限の影響で2,3人だと置ける場所が極端に限られます😂このゲームはサンゴカードを獲得することでゲームを優位に進めることができるのですが、このサンゴの取り合いもプレイ人数によって作戦が変わっていきます。自分的には5人がベストで色んなプレイヤーとしのぎ合いたいです😏(笑)
オススメできる人・オススメできない人
オススメできる人
・陣取りゲームが好きな人
・バチバチ勝負したい人
・ドラゴンが好きな人
オススメできない人
・バチバチ勝負が苦手な人
・会話ゲームがしたい人
総評
項目 | 評価 |
総合 | |
戦略性 | |
バチバチ感 | |
盛り上がり | |
デザイン性 | |
運 |
箱絵には立派なドラゴンが描かれており、箱裏には海賊船の墓場が描かれています。相対するイラストが描かれており、箱絵でも私達を楽しませてくれています😊
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