今回紹介させていただくボードゲームは『ジャスト・ワン』です。
2019年のドイツ年間ゲーム大賞を受賞しており、割と最近の作品になります。
近年のドイツ年間ゲーム大賞はエキスパート賞が出来たためか、軽量級が割と受賞しており、この年は珍しく協力系のこのゲームが受賞しております。
『ジャスト・ワン』とはいったいどんなゲーム?
ゲーム名 | ジャスト・ワン |
プレイ人数 | 3~7人 |
プレイ時間 | 20分 |
対象年齢 | 8歳から |
ジャンル | 協力 パーティ |
定価 | 3,080円 |
おすすめしたい人 | ボードゲーム初心者 協力ゲームが好きな人 パーティゲームが好きな人 |
『ジャスト・ワン』は、プレイヤー全員が力を合わせてヒミツの言葉を当てる協力型ゲームです。
味方とヒントが被らないように考える必要があり、定番すぎずでも良いヒントを出したいというジレンマにかられるゲームです。
ルールがシンプルで協力型のゲームのため、ゲームが苦手な人でも一緒に楽しむことができます。
一つは持っておいて損はないです😁
『ジャスト・ワン』のおすすめ理由3選
- アイスブレイクにもってこい!!
ボードゲーム初心者の方からでも楽しむことができ、また協力ゲームなので仲良くなるキッカケになるゲーム内容になっています。 - 勝負が苦手な人でも楽しめる
協力ゲームのため、勝負/対戦が苦手な人でもすんなりと遊ぶことができます。
プレイヤー全員で目標を達成する喜びが感じられ、和気あいあいとゲームを楽しむことができます。 - 遊ぶことで個性が分かる
お題に対して、出すヒントでその人しか知らない言葉や言い回しが出てくるのでその人の個性が分かります。
人の個性をゲームをしながら垣間見えるのがこのゲームの魅力の一つでもあります。
『ジャスト・ワン』の内容物
・カード:110枚
・イーゼル:7本
・フェルトペン:7本
・ルール説明書:1冊
フェルトペンのインクが無くなった場合は、水性フェルトペンで代用ができます。
『ジャスト・ワン』のルール
【ゲーム概要】
このゲームは協力型のパーティゲームです。回答者がお題を選択し、他のプレイヤーでお題のヒントを考えます!!ここで重要なのが、被ったヒントは回答者に見せることができません。
なので、他のプレイヤーと被らない+良いヒントを考える必要があります。
出揃ったヒントを回答者が確認して、お題を当てることができたらポイント獲得で力を合わせて高得点を狙いに行くゲームになっています😁
1.ゲームの準備
1)カードをひとまとめにしてシャッフルし、そこから内容を確認せずにランダムに13枚選び出します。その13枚をそのままひと山にして伏せてテーブルに積みます。これが山札になります。残ったカードは、今回のゲームでは使用しないので、箱にしまいます。
2)各プレイヤーは、フェルトペンと、イーゼルをそれぞれ1本ずつ受け取ります。
3)最初に回答者となるプレイヤーをランダムに1人決めます。
2.ゲームの進め方
1.ヒミツの言葉を選ぶ
回答者は、カードの内容を見ないようにしながら、山札の上から1枚を取ります。
そしてそれを自分のイーゼルに立てかけます。
このとき、カードの内容が自分以外のプレイヤー全員に見えるようにします(回答者自身は、そのカードの内容を確認できないように立てかけなければなりません)。
また、下図のようにイーゼルの折り返し部分にカードの下端を差し込み、固定してください。
こうして立てかけたカードを「目標カード」と呼びます。
そうしたら、回答者は「1」~「5」までの数字のうち、1つを選んで宣言します。
目標カードには5つの単語が記され、各単語の左脇には「1」~「5」までの数字があります。
目標カードにある5つの単語のうち、回答者が宣言したのと同じ数字の脇に記されている単語が、「ヒミツの言葉」となります。
2.ヒントを選ぶ
回答者以外のプレイヤーは、互いに情報交換したり、話し合ったり、自分のヒントを他のプレイヤーに見せたりすることなく、自分が回答者に出したいと思うヒントを1つ考えて、自分のイーゼルにフェルトペンでこっそり記入します。
各ヒントは、必ず1単語でなければなりません。
注意:数字、番号、頭文字、擬音擬態語、特殊文字は、全て使用可能です
▶無効なヒントの例
・ヒミツの言葉の表記違い
例:「鮭」のヒントとして「シャケ」、「ふぐ」のヒントとして「ふく」と書くなど
・ヒミツの言葉を外国語や方言にしたもの
例:「りんご」のヒントとして英語の「アップル」、フランス語の「ボム」と書くなど
・ヒミツの言葉と同系の単語
例:「王女」のヒントとして「王子」と書くなど
・ヒミツの言葉を独自の造語にしたもの
例:「ケーキ」のヒントとして「あまもん」、「新幹線」のヒントとして「親幹線」と書くなど
・ヒミツの言葉の同音異義語
例:「電気」のヒントとして「伝記」と書くなど
3.ヒントを比べる
回答者以外の全員がヒントを書き終わったら、回答者は目をつぶります。
回答者が目を閉じている間、他の全員は書いたヒントを公開し、互いに見比べます。
そして無効(前項)もしくは同一とみなされる単語(下記)がないか確認し合います。
そうしたヒントがあった場合、それらのヒントは全てキャンセルされます。
そうしたヒントが書かれたイーゼルを全てひっくり返し、回答者の目に触れないようにしてください。
このとき、どんなヒントが無効になったのか、回答者に伝わらないように注意してください。
▶同一とみなされる単語
・同一の単語およびその表記違い
例:「ネズミ」と「ネズミ」だけでなく、「ねずみ」や「鼠」も同一の単語とみなします。
・同じ言葉に接尾辞、接頭辞などがついた変化形
例:「花」と「お花」、「姉」と「ねえちゃん」と「おねえさま」は、同一の単語とみなします。
・同じ言葉の複数形、性別違い、書き間違いなどのバリエーション
例:「消防士」と「消防隊」、「看護婦」と「看護士」、「王子」と「王女」、「哲学」と「鉄学」は、同一の単語とみなします。
4.ヒミツの言葉を当てる
無効なヒントの確認とキャンセルが終わったら、回答者に目を開けるように伝えます。
そして目を開けた回答者は、残っているヒントを全て見て、ヒミツの言葉を当てるために推理し、答えます。回答者は、1回(1つの単語)だけ回答することができます。回答は口頭で行います。
▶推理結果の判定
⭕成功
回答者がヒミツの言葉と同一とみなされる場合(前項参照)、推理は成功です:目標カードを山札の脇に移して公開し、「成功の山」として積んでおきます。
❌失敗
回答がヒミツの言葉と同一とみなされない場合、推理は失敗です:目標カードを箱にしまい、山札の一番上のカードも合わせて箱にしまいます。
⛔スキップ
うまく推理できないとき、回答者はスキップを宣言して「回答をしないこと」を選ぶことができます:このラウンドの目標カードを箱にしまってください。
5.ラウンドの終了
ここで1つのラウンドが終了します。
これが最後のラウンドでないなら、このラウンドの回答者の左隣のプレイヤーが新たな回答者となって、次のラウンドを実行してください。
3.ゲームの終了
山札が枯渇した状態でラウンドが終了し、次のラウンドが開始できないとき、ゲームは終わります。
ゲームが終わったら、成功の山に残っている枚数を数え、下記の表に当てはめて、今回のゲームの得点(スコア)と評価を確認します。
成功の山の枚数(スコア) | ゲーム結果の評価 |
13 | まさかのパーフェクト!もう1回できますか? |
12 | すごい!友達も大いに感心しますね! |
11 | これは侮れませんね!拍手喝采ものです! |
9-10 | わお。なかなか大したものですね! |
7-8 | 平均というところですね。次はもう少し頑張れますか? |
4-6 | 初めてにしては上出来ですかね。また挑戦しましょう! |
0-3 | まだまだです。何度もプレイして腕をあげましょう。 |
■3人ゲーム
3人で遊ぶ場合、これまで説明した通常のルールに次の変更を加えて遊んでください:
セットアップのとき、各プレイヤーはイーゼルを2本ずつ受け取ります。
そして回答者以外のプレイヤーは、ヒントを各イーゼルに1つずつ記入します。
つまり、1人2つずつのヒント(合計4つ)を出すことになります。
その後、通常通りキャンセルされる可能性があります。
『ジャスト・ワン』のレビュー
■個性的/難解なヒントすぎて伝わらない
お題を連想できるヒントを出していくのですが、人によってはどうやってそれを連想したんだというヒントや知識がありすぎる故に回答者が分からない単語をヒントにしてしまうことが多々あります。
被らないからヒントとして見せることができますが、逆に別の回答に誘導してしまうことになりかねません。
このちょうど良いヒントを模索するところが楽しくやりがいのあるゲームです。
■ヒントが被っても終わりじゃない
ヒントが被ってしまったら回答者に見せられなくなるが、これで終わりではありません。
被ってしまったという事実でヒントが被りやすいお題なんだと想像することができます。
さすがに他にヒントが無い場合は、正解することは不可能ですが、他のヒントがあれば答えを導き出せる可能性はあります。
ここで正解できればみんなの絆も深まること間違いなしです😊
■オススメできる人・オススメできない人
オススメできる人
・ボードゲーム初心者
・協力ゲームが好きな人
・パーティゲームが好きな人
オススメできない人
・対戦形式のゲームがしたい人
■総評
項目 | 評価 |
総合 |
協力ゲームとパーティゲームが好きな人はぜひ!!
大賞を取ってるだけあって買って損しないゲームです。
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